活動方針
令和8年度 福岡県小学校長会活動方針
福岡県小学校長会は、昭和21年の設立以来、長きにわたり本県の小学校教育を先導してきた。その時々の教育課題や経営課題に正対し、解決に向けて創造的、協働的に取組を工夫しながら地域や県民に信頼される学校づくりを推進してきた。
令和7年9月に公表された、次期学習指導要領の改訂に向けた論点整理では、2030年代の教育を見据えた方向性が示された。「主体的・対話的で深い学び」をより実効性のあるものとするためのカリキュラムの構造化、標準授業時数の柔軟な運用による余白の創出、児童生徒・教職員双方のウェルビーイングの向上が示されている。私たち校長はこうした動向を注視しつつ、これからの学校経営にあたらなければならない。
また、若年教員やミドルリーダー育成をはじめとする人材育成、危機管理の徹底や教育DX推進、さらには深刻な教職員不足に対する対応等、目前に立ち塞がる課題は多様かつ困難なものである。
このような状況において、福岡県小学校長会には、これからの学校教育の方向を見据えた教育内容と方法を創り出し、力強く推進していくことが求められている。そのために、研究大会での学び合いや対策、調査研究、広報各部の組織活動、二年次校長研修会といった福岡県小学校長会としての取組の一層の充実と改善を図ることで、多くの人にとって学校を魅力あふれる場所にし、教職員がやりがいと手応えを実感できるようになると考えている。
めていくことが求められている。そのために、各種研究会等での学び合いや対策、調査研究、広報各部の組織活動、持続可能な県校長会に向けた改善策の具体化等、福岡県小学校長会としての取組の充実を図りたい。
Ⅰ 福岡県小学校長会の理念
昨年度示された福岡県小学校長会の理念を本年度も継承する。
「志」と「わ(和・輪・環)」で次代を創り出す福岡県小学校長会
「わ」は、「人との和を基盤として、人と人が繋がる輪をつくり、さらに分野を超え、時を越えて広い環に結集する」という意味で捉える。
連綿と続く福岡県小学校長会の「縦」の環と、福岡市、北九州市小学校長会、中学校長会や県教頭会、PTA、そして九小協や全連小といった「横」のつながりを大切にし、次につながる県小学校長会を形作っていきたい。
Ⅱ基本的立場
この理念のもと、令和8年度の福岡県小学校長会としての活動をすすめていくにあたり、次の基本的立場をとる。
- ○ 本年度は「一燈から万燈へ」をスローガンとし、前述の理念に基づき、小学校長会員の参画意識により、会員一人一人が掲げる志の灯を結集し、校長会活動の推進に努めたい。
- ○ 会員、教職員、児童の安心・安全を最優先としつつ校長の学びを止めない、喫緊の諸課題への対応時期を逸しない立場から、本会の研修、諸活動は参集、対面を基本とし、目的、内容及び状況に応じてハイブリッドやオンラインによる方法を柔軟に採り入れる。
- ○ 各地区の会員数や実状を踏まえ、持続可能な福岡県小学校長会となるように、運営面、予算面等から検討した改善策について、実施及び評価、改善を図る。
Ⅲ 活動の重点
1 学校経営充実に向けた働きかけ
- 学校経営充実に向けた情報提供と学び合いの場の設定
学校の教育課題や経営課題を明確にして、課題解決に向けた教育活動を推進する校長の手がかりとなる情報を提供したり学び合いの場を設けたりする。 - 校長としての資質・能力向上に向けた研修の場の設定
校長の世代交代が進む状況も踏まえ、二年次校長を対象として、国・県・郡市の教育施策及び県校長会の活動方針を踏まえた確かな経営理念をもち、県校長会活動への参画意欲を高めるとともに小学校経営の充実に資するような研修を実施する。
2 調査・研究活動の充実
- 研究主題による実践の推進
研究主題「志をもち 多様な他者と協働しながら次代を創る人財を育む学校経営の推進」のもと、県大会や各地区研究大会等を通して得られた成果と課題を共有できる情報を提供する。 - 調査研究の目的と活用方法の周知
教育活動に係る現状と課題、教員の資質向上や意識改革に向けた取組について、抽出校を対象にアンケート調査を実施する。実施にあたっては、調査の目的と方針を説明、周知し、調査結果を各郡市、学校で活用できるよう働きかける。
3 教職員の資質・能力向上に向けた働きかけ
- 働き方改革による教職員の働き甲斐の向上に向けた情報提供と学び合いの場の設定
教職員がやりがいをもって気持ちよく安心して働ける職場環境づくり、教職員が心身ともに健康で児童の指導に向かう心と時間の余裕を増やすことに向けて、情報を提供したり学び合いの場を設けたりする。 - 教育DX推進に向けた情報提供と学び合いの場の設定
電子化から最適化、そして新たな価値の創造といった教育DX推進に向けて、校長として自校の実態と課題をふまえ、何をどう働きかけるかを明らかにするための情報を提供したり学び合いの場を設けたりする。
4 教職員の処遇改善等に向けた働きかけ
- 福岡県教育委員会への要望活動
教職員人事の適正化、教職員の処遇改善等、要望事項を精査して福岡県教育委員会に対して要望、提言する。 - 市町村教育委員会への要望活動
安全・安心な学校の整備、教育課程の実施に係る諸条件の整備、全国学力・学習状況調査結果の適正な取り扱い等について市町村教育委員会に要望、提言する。また、各市町村における取組状況に関する情報提供を行う。
5 福岡県小学校長会組織の活性化と活動の充実
- 魅力ある講師の招聘
福岡県小学校校長会主催の各種研修会においては、校長の学校経営に向かう力を刺激し高めることにつながる講師を招聘する。 - 各種団体との緊密な連携
福岡県教育庁、市町村教育委員会及び関係諸機関、福岡市、北九州市小学校長会、福岡県中学校長会、福岡県小学校教頭会、退職校長会、福岡県PTA連合会と情報交換、共有したり交流の場を設けたりする。 - 県外視察研修の実施
東日本大震災被災を乗り超え、危機管理を徹底し未来に向けて力強く学校経営、地域づくりをすすめている被災地への視察研修を継続する。 - 各部による組織活動の活性化
対策部、調査研究部、広報部の活動目的を全幹事で共有するとともに、活動内容を精選してオンラインによる開催等、活動方法を最適化する。 - 持続可能な福岡県小学校長会に向けた改善
各種研修会や委員会等において、各地区や校長会事務所の課題解決のための具体策について検討し、改善を推進していく。